Eye-Fi Share SD Card 2GB(以下Eye-Fi)を買ってみた。
昨年末、日本でも発売開始になったこのEye-Fi、カメラ好きのみならず、普通にデジカメを使う方でもとても便利に利用できる。
1月7日にAmazonから届いておよそ1週間使ってみた。「手放しで絶賛!」とまでいかないものの、概ね満足。ご存じのようにこのEye-Fiは、コンパクトデジタルカメラなどによく使用されるSDメモリカードに、無線LANチップを内蔵している。予め登録した無線LANルーターなどを認識して、撮影した画像データをパソコンの指定したフォルダにどんどん転送してくれる。利用しているパソコンがMacなら、iPhotoへ転送することも可能だ。(残念ながらApertureへの転送オプションは今のところ無い)
つまり、「撮影する→デジカメの電源を切る→SDカードを抜く→SDカードをパソコンのメモリーカードリーダーに挿す→写真データをコピーする」と言った一連の作業が不要になるので、撮影する→数秒後にはパソコンに転送されている(iPhotoに転送されている)と言う環境を実現できる、とても便利なもの。私のようなモノグサな人間にはピッタリだ。
また、MobileMe、flicker、Picasa、EVERNOTEなどの有名所のオンライン写真サービスにも対応しているので、パソコンに転送すると同時にアップロードと言うことも可能だ。もちろん、「パソコンへの転送のみ」とか、「オンラインサービスへの転送のみ」と言ったことも選択できる。このあたりの設定や、初期設定などは、同梱されている「Eye-Fi Manager」というツールで行う。このEye-Fi Managerのインターフェイスが良くできていて感心した。開梱から使用可能になるまで迷うことなく数分で利用し始めることが出来た。これは特筆だ。
転送速度はネットワークの環境にもよるが、私の環境ではシャッターを押して3?5秒後に転送が始まり、5?10秒程度で転送が完了(3MB程度/写真1枚あたり)した。なので、速い時で10秒。遅くとも20秒後にはiPhotoで閲覧できる。【環境:無線LANルータ(TimeCapsule)とMacBook Proが、ギガビットイーサネットで接続されている。】
この様に、転送速度はまずまずだが、旅行などに行って数十枚、数百枚撮影した場合は恐らくカードを抜いて直接パソコンに挿した方が速いだろう。しかし、帰ってきてデジカメの電源を入れれば勝手に転送が始まるわけだから、すぐに写真を見たい訳でなければ放っておけば良い。ただし、転送にはデジカメの電源が入っている必要があるので、注意が必要だ。メーカーはデジカメの自動電源オフ機能の設定を変更することを奨めている。自動電源オフされてしまうと、そこで転送が中止してしまうからだ。
良いことばかり書いたが、不安定な症状に遭遇した。私の環境だけかもしれないが、時折転送中小刻みに振動する事がある。で、転送中に撮影しようとすると、転送を中断して撮影を優先するはずなのだが、ごく希に転送が中止されず、振動により撮影した画像がぶれてしまった事があった。
また、このカード、SDHCではないはずなのだが、現在MacBook Proで利用しているカードリーダー BUFFALO製MCR-5/EX2で認識しない。相性なのだろうか。しかしEye-Fiにはカードリーダーも付属しているので不便はないし、このカードリーダー、以前買った8GBのSDHCを認識してくれた。MacBook Pro用に、ポータブルなSDHC対応のカードリーダーを購入しようと思っていたところだったのでラッキーだった。
今現在、動画やLAWデータの転送には対応していないが、今後YouTubeやパソコンへ直接転送できるようになるとのこと。ただし、現行のEye-Fiにアップデータで対応されるのか、新しく購入する必要があるのかは今のところ未定のようだ。
何れにしてもこのEye-Fi、今後ますます容量アップや、機能アップ、また、CFカード版のリリースなどへの期待がふくらむ。
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