例えば文字入力。
「あたりまえ」とタップしたら、瞬時に「あたりまえ」と入力されていて欲しい。普通の携帯では当たり前だ。これまで使っていたiPhone 3Gがそうだったかというと、残念ながら1テンポ、2テンポおくれていた。ひどい時には数秒待たされる。これでは、「使いやすい」とは言えない。
例えばSafariで別ウィンドウ(Blank表示)された時。
別ウィンドウで表示された子ウィンドウを閲覧し終えて、親ウィンドウに戻ると、ページのボリュームが多いといちいちリロードされていた。急いでいる時はひざから落ちる。
これが、iPhone 3GSでは、ほとんど無くなった。技術的なことには詳しくないが、恐らくメモリやキャッシュの量が増えた恩恵だろう。
3Gネットワークもそうだ。
高速なブロードバンド環境に慣れたユーザーは、iPhone 3Gでは物足りなさを感じていただろう。もちろん、iPhone 3GSでもまだ物足りない気はするが、公称値通り、ほぼ2倍の速度を実現している。
私が人に「積極的に」奨められなかったのはここにある。どんなに楽しいユーザーインターフェイスでも、綺麗な画面でも、快適に使えるスピードがなければ人によっては「不快な携帯電話」となる。人間は文字入力のスピードに敏感だと思う。Webページが表示されるのをただ待っているだけではない。文字入力の反応は、誤植に繋がり、打ち直しを強いられストレスに繋がる。
AppleはiPhone 3GSで、CPUの高速化、メモリの増量などを基盤に、OS 3.0 を見事にチューンナップしてきた。あっぱれだ。使うほどにiPhone 3Gとの処理速度や、3G回線でのWebページ表示の速さが体感できる。
もう、胸を張って「使いやすく、便利になりましたよ」と奨められる。
さて、まずは誰を落とそうか(笑)
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